1行書くだけ日記〜やるべきこと、やりたいことが見つかる〜を読んで
『1行書くだけ日記〜やるべきこと、やりたいことが見つかる〜』は、伊藤羊一氏の2021年1月14日発刊の書籍
本書は、変化を求めるビジネスパーソンが確実に変わっていくための方法と、その根拠を丁寧に紹介しています。
書かれている方法が、地道だからこそ再現性が高く、変化したいと思っている人にありがちな「ドラマチックな出来事が起きていつか自分は大きく変われる。」と言う迷信から目を覚ませてくれる良書です。
私の体験からも、本書に書かれていることを実践すれば、確実に人生が変わっていくと感じます。
既に日常で振り返りを実践している方にとっては、自分の振り返りを見直す良いきっかけになります。
上司が部下に読ませたい本としても、大変お勧めです。
しかし一方で、ここに書かれていることを本当に価値があると感じるには、ある程度の経験が必要そうです。
なぜなら、書かれていることを実践すれば、確実に変化がありますが、「変化がある」と信じて続けるには自分の中で、信じ続ける根拠(経験)が必要になります。
もし誰か身近な方に、振り返りを身に付けてほしいと本書をお勧めする場合は、一緒に振り返りを実践してあげるくらいの気持ちが必要かもしれません。
本書が良書と言える最大の理由は、「毎日の地道な1行日記がどのように自分を変えてくれるのか」という実際にやってみないとわからないことを、著者の日記を例に、丁寧に説明している点です。
一行では文章というよりはキーワードですが、それを1週間続ければ7行、立派な文章になります。1ヵ月も経てば原稿用紙1枚分はゆうに超える量になるでしょう。
毎月、原稿用紙1枚分の振り返りをするのは結構すごいことだと思いませんか?
たった1行程度だったとしても、それを毎日積み重ねることで着実な成長につながる。
そんな実感を、具体的な事例を通して感じさせてくれるのは、著者が実際に毎日振り返りを行っているからこそでしょう。
今回は、あえて本書で書かれているキーワードを使わずに記事を書きましたので、この記事を読んでから本書を読むと、「あれはこのことを言っていたんだ!」と頭に入りやすくなると思います。
内容の要約はまた別の記事で。