冷え切った人間関係。回復のカギは、実感すること
最初に私の会社員時代の失敗談を紹介します。
口酸っぱく言われても、全く変えられなかったことが「実感」によって、変わっていったという話をしたいと思います。
お兄ちゃんは冷たい、人の気持ちを考えない
会社員時代、上司に「お前は正論ばかりだ」とよく言われていました。
何度も何度も指摘されるので「自分にはそういう傾向があるんだろうなぁ」と反省はしていましたものの、上司への反発心もありましたし、「この人の見方では特にそういう傾向が見えるんだろうな。」と思っていました(反省してないですね、笑)
もう一つの理由に、私が所属していた非営利コミュニティのチームメンバーには、「正論ばかり」と言われたことがなかったからです。
そうやって何年も経つ間に(いつまでやってんだ、って感じですが笑)「お前は折れることがない」と仲の良い友人に指摘されました。
そこへ、コミュニティメンバーから、「はるきたさんに提案しても、すぐに否定されてしまうから、提案する意味がないと感じてしまう」と告げられたのです。
それからふと、家族からの非難の声を思い出しました。
妹から「お兄ちゃんは冷たい、人の気持ちを考えない」
とよく言われていたのです。
後から考えれば、全部繋がっているのですが、どうにも当時の私には分からなかったし、受け止めたくなかったのですが、どうやら私には、”過去の経験から先早に結論を導き出して、その意見を変えようとしない”ところがあったようなのです。
決定のスピードが速いので、それでうまくいく時もありましたが、いつもそういう姿勢なので、周りの人からは「こいつは人の話を聞かない」と思われていたのだと気が付いてしまいました。
実は、上司に指摘された頃から、人の話を聞かないところが自分にあると認識はしていたつもりです。
でもそれは自分の個性みたいなもので、都合がよいときも悪いときもある、特にこの人は私への印象が悪いから、特に悪く見えるんだと思っていたわけです。
でもいろいろな方面から、指摘を受けて、自分の中でも「これはまずいな」と思って初めて、真剣に自分をレベルアップさせようと、行動するようになりました。
このように多方面から、メッセージが投げられていても、実感が湧かず、本当にそうだと思えず「何とかしなければと!」考えないうちは、どうにも変化のチャンスは訪れないのです。
しかし、当時の私が”振り返りの習慣”を持っていたら、気づくのはもう少し早かったと思います。
誰かに投げられたメッセージを、ひとまず書いておくことで、自分が冷静な時にその言葉を眺めて、「あれ?これ似たようなことも言われたぞ」と早々と気づくことができたはずです。ふりかえりをはじめて本当にそういう気付きが多いです。
変わるためにセミナーに参加する
セミナーに参加してどんなに権威のある人から言われても、何度も何度も言われても、「自分がそうだ!」と実感しなければ行動することができません。
たとえ行動できてもいつの間にか忘れてしまいます。私はそういう経験がめちゃくちゃあります。
これを神経科学的にいえば、セミナーで話を聞くと”◯◯セミナーで聞いた話ネットワーク”が構築され記憶されるのですが、脳には記憶すべきことが山ほどあるので、ただ聞いただけの話は「これは重要な情報じゃないな」と判断されてしまう可能性が高いのです。それで忘れちゃうわけです。
しかし、これが”過去の経験ネットワーク”とリンクして、実感として腑に落ちると、脳は「おっ、これはあちこちと繋がっているから重要っぽいぞ」と判断する可能性が高くなるというわけです。
Google検索でも被リンクが多いWebサイトを上位表示させていたのとちょうど同じです。Googleさんも重要な情報を上位表示させようと、日々考えているわけですが、私たちの脳も工夫して大切な情報とそうでない情報を判別しているわけです。
この仕組みを意識的に、活用してやろうというのが”ふりかえり”です。
ふりかえりでは、起きた出来事や聞いた話を自分の言葉で理解します。そうやって腑に落として、実感の伴う経験にしていく。
そうなれば、あらゆる出来事を通して「あっ、あの話だ」と思い出すことになり、忘れたくても忘れられなくなり、変化が加速していくのです。
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